小松 左京 "復活の日"
「鳥インフルエンザの専門家、ワシントンで会議」
鳥インフルエンザが突然変異を起こして人間から人間へと感染するタイプに
変化した場合、世界中で何百万もの死亡者を出す恐れがある、とWHOが
先週警鐘を鳴らしたのを受け、木曜日、将来起こりえる鳥インフルエンザの
流行を防ぐ方法を論議するため、専門家たちが65の国々からワシントンに集った。
(051007 毎日1分英字新聞)
インフルエンザで地球が壊滅する。
そんなことを予言したかのような本作は、1974年の作品。
この本では、正に鳥の風邪が蔓延するところから始まるんです。
風邪のワクチンを開発するには鶏卵が必要らしいのですが、
鳥に先に蔓延してしまった為、
鶏卵が手に入らない→ワクチンが作れない→風邪が治らない→死む
といった、ストーリー展開になってます。
(正確には、風邪に症状が良く似た新種のウイルスだったと思ったけど)
もう、この本を読んだのはずいぶん昔だったけど
鳥インフルエンザが流行したときにこの小説を思い出した人はたくさんいた筈。
「ああ、復活の日みたいだなあ」って
でも、未だその時点ではあくまで、小説と現実は切り離されていて
あんまり現実感が無かったと思うんですよ。僕も含めて。
でも、WHOの発表やワシントンでの会議となると大分現実味が帯びてきますね。
未だ全然、大丈夫とか思っちゃってますけど。
こういうのを、平和ボケしているって云うんでしょうか?