レイモンド・チャンドラー "ロング・グッドバイ"
元々松田優作が探偵物語を取るにあたって参考にしたという
ロバート・アルトマンの「ロンググッバイ」がとても面白くて
フィリップ・マーロウ(主役の探偵)がかっこよかったのを
きっかけに読みはじめました。この二つ(映画と小説)は大筋は同じ
なのだけれども、全然違う話だと思いました。
そして両方とも 非常にすばらしいです。
全体的に漂う寂しい雰囲気と悲しいエンディングという共通点を持ちながら、
フィリップマーロウのキャラクターの描かれ方が 異なるのが理由だと思います。
でも、映画では描かれていなかったテリーレノックスとの出会いから小説では描かれているので、
映画の補完的な小説としても楽しむことも出来ます。
映画ではかなり重要な役割を占める、ネコの存在が小説では
全く無いという点はちょっと寂しいもの。と言うわけで、僅差ですがまずは映画のほうをオススメします。
と言う文章を、別の所に書いたのは1年位前。
それから、一年。
村上春樹がロング・グッドバイ を翻訳した模様。
とりあえず、読んでみたいです。
村上春樹訳 "ロング・グッドバイ"
清水俊二訳 "長いお別れ"
ロバート・アルトマン "ロング・グッドバイ"(DVD)何と 1,000yen