勝手にしやがれ "デカデンスピエロ"
このジャケットとタイトルからピンと来た人も多いだろう。
そう、ジャン・リュック・ゴダールの「気狂いピエロ」だ。
はっきり云ってストーリーは良く分からない映画かもしれないが
スタイリッシュな映像とジャン・ポール・ベルモントとアンナカリーナ
それだけでも、価値のある映画だ。
ランボーの詩の引用やベトナム戦争の風刺等ゴダールの世界感が爆発している。
そんな、「気狂いピエロ」をモチーフにしたと思われる、
勝手にしやがれのインディーズのラスト作品は、荒削りな感覚が
十分に尖った一枚であろう。
綺麗に磨かれた綺麗なサウンドではなくささくれ立ったサウンドは、
Coolであり、パンキッシュである。
特にチュニジアの夜を聴いてもらいたい。
最近ではPe'zをはじめ、様々なアーティストがカバーするこの曲を
見事に勝手にしやがれ的なサウンドに仕上がっている。